Journal of Amusement Mechanics

元TRPGプレイヤーがゲームシステムを中心に考察していきます。

TRPGの系譜:Aの魔法陣(2004)

Aの魔法陣

Aの魔法陣ルールブック (ログインテーブルトークRPGシリーズ) | 芝村 裕吏, アルファ・システム |本 | 通販 | Amazon

  • 通称:Aマホ
  • 初版:2004年(日本)
  • 開発者:芝村裕吏
  • 世界観:無名世界観
  • ワールド名:A-DICによる
  • 通貨:A-DICによる
  • 目的:セッションデザイナーを説得しミッション難易度を0にする
  • キャラメイク:設定F/成功要素F
  • パラメータ:成功要素+一時的成功要素
  • 種族:A-DICによる
  • 職業:A-DICによる
  • 能力値:なし
  • リソース:なし
  • ランダマイザー:nD6/n=成功要素数
  • 判定方法:上方判定(成功要素数が難易度以上の場合自動成功)
  • クリティカル:なし
  • ファンブル:出目1が1つでもあれば自動的失敗
  • 無限ロール:なし
  • 戦闘時間:なし
  • 重量システム:A-DICによる
  • ヒーローポイント:A-DICによる
  • キーワード:セッションデザイナー/A-DIC/前提転換/根源力/判定単位/質問
  • 参考文献:Wikipedia/たこすけのTRPG倉庫
  • プレイ歴:なし
  • 同時期の作品:ハウルの動く城

ガンパレード・マーチ等で知られる芝村裕吏氏によるゲームデザインTRPG。特定の背景世界を持たない汎用TRPGであるが、都度A-DICと呼ばれるサプリメント(固有ルール・データ集)を使用することが推奨されている。行為判定の特徴としては、「プレイヤーからセッションデザイナー(SD)への主体的な行為宣言が前提」「能力は数値でなく言葉(成功要素)で表現される」「難易度を超える数の有効な成功要素があれば成功」などが挙げられる。成功要素が不足する場合はダイスによる判定を行うが、難易度の倍の合計値を出す必要があるほか、nD6で一つでも出目1があれば失敗であり、ギャンブル性が高く、補助的な位置づけとなっている。発想力、説得力がある人ほどうまくプレイできるシステムであり、上級者向けではあるもののそこが醍醐味であると言える。参加者全員で即興で物語を作り上げる要素が強いという意味では、CLAMP学園TRPGLady Blackbirdに近い性質を持つ。