Journal of Amusement Mechanics

元TRPGプレイヤーがゲームシステムを中心に考察していきます。

TRPGの系譜:ウィザードリィRPG(1988)

ウィザードリィRPG

Amazon.co.jp: ウィザードリィRPG : おもちゃ

  • 通称:no data
  • 初版:1988年(日本)
  • 開発者:安田均グループSNE
  • 世界観:ファンタジー
  • ワールド名:エセルナート
  • 通貨:GP
  • 目的:ダンジョン探索
  • キャラメイク:種族C/性格C/特性値R&P/職業C
  • パラメータ:特性値
  • 種族:人間/エルフ/ドワーフ/ノーム/ホビット
  • 職業:戦士/魔術師/僧侶/司教/盗賊/君主/侍/忍者
  • 能力値:体力/知性/敬虔/生命力/敏捷/幸運(6種)
  • リソース:HP+呪文回数
  • ランダマイザー:D100
  • 判定方法:下方判定
  • クリティカル:出目が5以下で絶対成功
  • ファンブル:出目が96以上で絶対失敗
  • 無限ロール:なし
  • 戦闘時間:20秒/Round
  • 重量システム:あり
  • ヒーローポイント:なし
  • キーワード:アーマークラス/性格/転職/名匠カシナート
  • 参考文献:WikipediaWizardry RPG OutLaw edition/ゲームカタログ@Wiki
  • プレイ歴:なし
  • 同時期の作品:ファイナルファンタジーII

コンピューターゲームの黎明期に誕生しその後のRPGのフォーマットとなった、3Dダンジョン探索型ファンタジーRPGWizardry」をベースにした和製TRPG。元々当時絶大な人気を誇ったAdvance D&D(1977)を一人でも遊べるようにコンピューターRPGにしたものがWizardry(1981米国, 1985日本)であり、性格(アライメント)、アーマークラス、呪文回数制限等にその名残が見られる。それをさらに日本でTRPGに変換したものが本作だが、「それならAD&Dでいいじゃん」とならないのがTRPGの面白いところである。コンピューターRPG要素を取り込むことで独特な世界観を作り上げているのかもしれない。種族、職業で役割が方向づけられるのは一般的だが、転職システムを採用しており上級職になるには特性値の条件を満たす必要がある。行為判定はパーセンタイルロールを採用。マハリト/デュマピックなど独自の魔法体系も魅力の一つ。