Journal of Amusement Mechanics

元TRPGプレイヤーがゲームシステムを中心に考察していきます。

TRPGの系譜:セブン=フォートレス(1996)

セブン=フォートレスRPGホビージャパンBOX版)

駿河屋 -<中古>セブン=フォートレス スタートセット(テーブルトークRPG)

  • 通称:SFT
  • 初版:1996年(日本)* 発表は1991年
  • 開発者:菊池たけし
  • 世界観:ヒロイックファンタジー
  • ワールド名:ラース=フェリア
  • 通貨:金貨(Gp)/銀貨(Sp)/銅貨(Cp)/青銅貨(Bp)
  • 目的:探索者となり新たな危機に常に瀕している世界を救ったりする
  • キャラメイク:属性R/クラスC/特徴&特殊能力R/魔法C/剣技C
  • パラメータ:能力値+特殊能力+魔法/剣技
  • 種族:no data
  • 職業:ウォーリア/ライトウォーリア /ヘヴィウォーリア/メイジ /プリースト /メイジウォーリア/プリーストウォーリア /ディバインウォーリア/エクセレントウォーリア
  • 能力値:筋力/器用/敏捷/精神/知力/信仰/知覚/幸運(8種)
  • リソース:耐久力+魔法力+バーニングポイント
  • ランダマイザー:2D6
  • 判定方法:上方判定
  • クリティカル:事前にPC毎にロールで決定
  • ファンブル:事前にPC毎にロールで決定
  • 無限ロール:あり(クリティカル)
  • 戦闘時間:no data
  • 重量システム:no data
  • ヒーローポイント:バーニングポイント消費で燃えるシチェーションを起こす
  • キーワード:七属性/ライフパス/魔法自作ルール/蟹光線
  • 参考文献:WikipediaWeblio辞書/ピクシブ百科事典
  • プレイ歴:なし
  • 同時期の作品:ドラゴンクエストVI 幻の大地

毎日のように世界の危機にさらされてるラース=フェリア世界で探索者となって魔王を倒したり世界を救ったりするヒロイックファンタジーTRPG。剣が大地を削り魔法が山を砕くような少年漫画的パワーインフレバトルをコンセプトに取り組んでいるため、バランスよりもギャンブル性を重視したデザインとなっている。豪快なプレイやバーニングポイントの活用など、汎用ルールであるWARPS(1987)の後継的作品となっている。行為判定は2D6をランダマイザとした上方判定であり、クリティカル値を出すことで再ロールが可能となる無限ロールメカニクスを採用している。クリティカルとファンブルは、PC個別に事前に2D6ロールで決定するため、期待値7が最も出やすい。クリティカルもファンブルも出やすくなっており、本ゲームのドラマ性を高めることに一役買っている。セブン=フォートレスでは、7つの属性(空/炎/森/海/闇/氷/幻)が重要な意味を持っており、キャラクターメイキングでもまず属性を決定する。属性は攻撃時の有利不利(耐性や弱点)にも影響し、のちに国産RPGで一般化する属性効果の草分け的存在ともいえる。テイストとしてはコメディ色の強いファンタジーであり、明らかに何かをもじった名前の地名や古代秘宝、どこで使うのかわからない特徴や特殊能力、魔法自作システムなど、仲間内の悪ノリを許容するようなシステムとなっている。先行してリリースされたリプレイが人気を博し、「蟹光線イブセマスジー)」などの名言が誕生した。