Journal of Amusement Mechanics

元TRPGプレイヤーがゲームシステムを中心に考察していきます。

TRPGの系譜:イット・ケイム・フロム・ザ・レイト・レイト・レイトショウ(1989)

イット・ケイム・フロム・ザ・レイト・レイト・レイトショウ_It Came From the Late, Late, Late Show

深夜三流俗悪アニメの逆襲!! camping.com

  • 通称:レレレ
  • 初版:1989年(米国)
  • 開発者:Bradley K. McDevitt/Walter H. Mytczynskyj
  • 世界観:ユーモアホラー(低予算映画)
  • ワールド名:なし
  • 通貨:なし(低予算)
  • 目的:低予算でB級の映画撮影を再現する
  • キャラメイク:能力値R/技能RP
  • パラメータ:能力値+技能
  • 種族:なし
  • 職業:なし(俳優)
  • 能力値:体力/敏捷/知性/容姿/人気(5種)
  • リソース:サバイバルポイント
  • ランダマイザー:1D100
  • 判定方法:下方判定
  • クリティカル:no data
  • ファンブル:no data
  • 無限ロール:no data
  • 戦闘時間:no data
  • 重量システム:no data
  • ヒーローポイント:no data
  • キーワード:俳優/監督/演技・演技指導/絶叫/説得・リーダーシップ/フィルム破損/スタントマン/降りる
  • 参考文献:アニヲタwiki(仮) 
  • プレイ歴:なし
  • 同時期の作品:インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

深夜枠でしか放映できないような低予算B級映画の監督(GM)と俳優(PC)となって、勘違いと思いつきでつくったようなゴミのような映画の撮影現場を再現して楽しむバカゲーである。プレイヤーは映画俳優を演じ、間接的に映画の登場人物を演じる、メタ構造となっているのが特徴。低予算映画なのでリアリティのある舞台演出や演技のための特別レッスンは全く期待できず、映画の役に要求される能力はすべて俳優の演技力に掛かっている。そもそも低予算映画に出るような俳優なのでそんな能力があるはずもなく、映画のシナリオは崩壊していく。俳優側も監督に対して、自分のアイデアを採用するよう要求したり、降板をほのめかしたり、フィルムを燃やして無かったことにする、などができ、これらがルール化されている。なにより世界観とコンセプトが素晴らしく、それを最大限生かすためのシステムとなっている。