Journal of Amusement Mechanics

元TRPGプレイヤーがゲームシステムを中心に考察していきます。

TRPGの系譜9:GURPS(1986)

ガープス_GURPS

ガープス・ベーシック―汎用RPGルールブック (角川文庫―スニーカー文庫) | スティーブ ジャクソン, Jackson,Steve |本 | 通販  | Amazon

  • 通称:GURPS
  • 初版:1986年(アメリカ)
  • 開発者:Steve Jackson
  • 世界観:特になし(ガープス・ルナルなど)
  • ワールド名:特になし(ルナルなど)
  • 通貨:世界による
  • 目的:世界による
  • キャラメイク:能力値P/外見P/財産・地位P/特徴P/癖P/技能(魔法)P/装備P
  • パラメータ:能力値+技能
  • 種族:特になし
  • 職業:特になし
  • 能力値:体力/敏捷力/知力/生命力(4個)
  • ランダマイザー:3D6
  • 判定方法:下方判定
  • クリティカル:3、4(1.4%)、目標値が15以上の場合3、4、5(2.8%)
  • ファンブル:18(0.5%)、目標値が15以下の場合17、18(1.4%)
  • 無限ロール:なし
  • 戦闘時間:1秒/Turn
  • 重量システム:あり(移動力にペナルティ)
  • ヒーローポイント:なし
  • キーワード:キャラクターポイント_CP/文明レベル
  • 参考文献:ガープス・ベーシック(角川スニーカーG文庫)
  • プレイ歴:なし
  • 同時期の作品:天空の城ラピュタ

ガープスはGeneric Universal Role Playing Systemの頭文字から名付けられた。1980年代後半、様々なジャンルのTRPGが次々と発売される中、全く異なるTRPGシステムを世界観ごとに一から覚えるのは大変なので、全ての世界観で共通して使えるシステムを志向して開発されたものである。GURPS以前にもベーシックロールプレイングという汎用システムは存在していたが、キャラメイクは全てポイント割り振りで行うという大胆な設計で目的を達成しているのが特徴である。そのシステムの性質上、数多くの特性をキャラクターポイントで”購入”する必要があり、キャラメイク時にはルールブックを読み込む必要がある。また、キャラメイクにランダム要素がなく(一応、ランダムキャラクターの作成方法は紹介されている)、プレイヤーキャラクターのイメージができていない場合には全くキャラメイクが進まないといった事態があり得るため、やや上級者向けのシステムと言える。